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 前にも一度話したことがありますが、ぼくらの体の構成成分はどこから来たかご存じですか?
 太陽の様な星の内部では水素が核融合を起こしてヘリウムが生成しています。水素がなくなると、今度は星の中心温度が上がって2億度に到達したときにヘリウムが核融合を始めます。この結果、炭素、酸素等が生まれてきます。

 核融合では、鉄より重い元素は生成してきません(なお鉄が生まれるのは星の温度が50億度以上になってからです。)。

 星がある一定以上の質量を持っていると、急速に内部の原子を燃やし尽くして最後には大爆発する時を迎えることになります。

 この瞬間に、初めて鉄より重い元素が生成してくると考えられています。
 爆発後の星の残骸は元の星の質量に比例してその形態が変わります。太陽の10倍ほどの星ですと、その残骸は中性子星(中性子からできている星)になります。太陽の30倍ほどの星ですと、その残骸はブラックホールになると考えられています。

 「元素としての金」が生成するのには、中性子星同士が衝突・爆裂したときに匹敵するエネルギーが必要であるとのことです。

 元素としての金の生成には中性子が必要であることも考えると、中性子星同士の衝突・爆裂が金の生成の原因であると考える学者もいます。

 今から百数十億年前は、宇宙も今ほど膨張していませんので体積も小さくて環境的に互いにシャッフルされやすく、かつその環境の中で誕生した大きな星は内部の燃料を急速に燃やすため非常に寿命が短かく、ばんばん爆発していたと思われます(星の寿命はその質量の2.5乗に反比例します。)。

 一つの仮説ですが、太陽よりも何十倍も大きな星がばんばん爆発して、そのエネルギーにより元素としての金が生成したと考えられています。そして爆発により元素としての金は宇宙中に吹き飛ばされて行きました。その結果として太陽系まで「元素としての金」が漂い流れて来たと考えられています。

 元素としての金だけではなく、我々の人体を構成している元素の多くはこの様な星が爆発した後の残骸に由来しています。

 現在地球に存在する元素の比率と、宇宙に存在する星に含まれる元素の比率とを比較すると、地球に存在する元素はかなりシャッフルされていることが分かっています。

 つまり、私たちの体は(もちろん今触っているキーボードやマウスも、今見ているパソコンの画面も)、気の遠くなる様な昔にそれぞれ数十もの星が爆発した後の残骸、すなわち星のかけらが集まって構成されています。

【書籍】『僕らは星のかけら』マーカス・チャウン著(マクミランランゲージハウス)




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梅雨の季節になりましたね。梅雨の季節は満員電車に乗るのが大変です。