知的財産ライセンス収入への道

弁理士によるブログです。安定した収入を生み出すための特許や、ブランドロゴ、ロゴマーク等のロゴに関するブランドを守るための商標登録、web デザイン等のデザインを守るための意匠登録、キャラクター等の著作権の活用、ライセンスのポイント等を紹介しています。

2005年01月

印税について

■■ 知的財産ライセンス収入への道 ■■

  印税について

  知的財産ライセンス収入と聴けば、何を連想されるでしょうか。
 一番身近な知的財産ライセンス収入と言えば、本を出版することにより得られる印税が挙げあられるのではないでしょうか。

  先日、汐文社から子供向けの知的財産に関する本を出版したところ、印税を頂けることになりました。
 複数の弁理士により執筆しましたので、印税はまるまる貰える訳ではなく、貢献に応じた額になるのですが、それでも考えた以上のものになっていました。
 この様な印税も立派な知的財産ライセンス収入の一種と言えると思います。

  印税が貰えることはそれはそれで楽しいことですが、それに加えて宣伝効果も大きく一石二鳥になります。

  しかし良い内容の本を書いたら売れる、というものでもありません。売れる本を出すにはそれなりの技が必要とのことです。 実際には、売れ筋の本をプロデュースする仕掛け人がいると聴いています。

  例えば「世界の中心で愛を叫ぶ」という本が一時ベストセラーになりましたが、このタイトルは、最初は「恋するソクラテス」であったとのことです(もし違っていたら教えて下さい)。  私は「世界の中心で〜」がヒットしたのは、このネーミングによるところが大きいと思います。

  うまくミリオンセラーに乗せるための仕掛け人が影で働いているというわけです。

 一度売れ出すと、今度は売れているという事実自体がさらにお客さまを惹きつけるので、売り上げは雪だるま式に増えていくというわけです。

  ネーミング一つを取っても侮れないということが分かります。

知的財産を目減りさせないために

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  知的財産を活かす戦略がないと財産が目減りする

  知的財産は形のない財産ですので、管理が非常に難しい側面があります。

  商品等の有体財産の場合には、他人に持っていかれた場合には、「物がなくなる」ということにより被害の認識が可能なのですが、無体財産である知的財産は、他人に黙って持って行かれても、そのこと自体は直接は認識することができません。

  知的財産を持っている人のガードが甘い等の理由により、他人にその本人の知的財産を盗まれ放題にされたとしても、盗まれている本人がその事実に全く気が付いていない場合すらあり得るわけです。

  知的財産が貨幣価値と等価交換可能であるということに注意を払っていれば、こんなことを放置することはないと思います。

  商品を直接販売して現金を得るのは大変です。

 でもそうやって苦労して販売するうちに、ブランドが形成されていきます。単純に商品を販売している場合に加えて、うまくブランドをコントロールすることができれば、ブランドそのものが集客機能を発揮する様になります。ブランドによりさらに勝手にお客様が集まってくるという訳です。

  「あの店で買えば安心。」ということで、口コミになればさらに売り上げは勝手に増大して行きます。

  このときに、意識してブランドを形成し育てることを意図している東京太郎さんと、特にブランド形成を意識していない大阪花子さんでは、後々の収入に大きな差が出てきます。

  仮に東京太郎さんと、大阪花子さんが健康食品屋さんを営んでいたとしましょう。 東京太郎さんはいち早くブランドを形成し育てましたので、ブランドと共に「あの東京太郎さん」ということが人々の記憶に深く残り、リピーターも増えて行きます。

  ところが大阪花子さんの場合はブランド戦略を放置し、無策であったがために、大阪花子さんの店は、いつまでたっても数多くある町の健康食品屋さんのうちの一つのままです。

  自分の事業に対する信用もお金なのだ、ブランドは何をもにも代え難いお金そのものなのだ、ということに気が付いていないと、何年かお店を経営した後に数百万円、数千万円の売り上げの差が現実に現れてきます。そしてその差が現れる原因に全く思い至らない、ということになります。

ブランド管理

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 ブランド管理

  ブランドを表すマークやロゴ等は商標と呼ばれます。商標の価値は、このマークやロゴ自体ではなくて、商標と一体不可分になった信用の上にあると考えます。

  そしてその信用は、現実に商標を使用することによりどんどん商標の上に蓄積して行きます。

  商標を使用すればするほど、その商標の上に信用が蓄積していくわけですから、使用に伴って、商標の価値はどんどん増大していくことになります。  ではどんどん使用すれば良いのか、というとそうではありません。 落とし穴があるのです。

  一般需要者が、登録商標であることを意識せずにある商標をどんどん使用し始めた場合には、商標の持ち主ではコントロールできなくなるときがきます。

  日常的に一般的に普通の名称として使用されるに至ると、もうその言葉は特定の個人に帰属するものとは認められなくなります。

  例えば、「アスピリン」、「ホッチキス」、「セロテープ」等は、元々は登録商標でした。しかしながらこれらの商標は、現在では一般的な名称になっています。

  この様な状態に至ると、「アスピリン」等の名称は、特定の権利者のものとは考えられず、誰もが使用できる状態になったものとして扱われます。  商標に一体不可分となっていた財産的価値が、公衆の財産に変わってしまったという訳です。

 この様な状態に至ってしまった後では、たとえ商標権を保有していてもその商標権によるライセンス収入を得ることはできなくなります。

  上記の例の様に、商標権によりライセンス収入を得ていくためには、誰にどの様にライセンスするのかといった、商標のブランド管理がとても重要になります。

信用は財産

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 信用は財産そのもの

  商標法の場合、商標に一体不可分になった信用こそが財産的価値であるということを以前説明しました。

  私が、私の商品にこっそり他人の有名な商標を貼れば、私の商品は飛ぶように売れる場合があることについても説明しました。

  この様なこっそり他人の商標を盗用する行為は、他人の信用を盗用することであり、すなわち、他人の財産を盗む行為になります。

  目に見えない他人の信用を不正に利用するのは、他人の財産を盗むことに等しい、と考えるわけです。

  他人の財産を盗むことが許されてはたまりませんので、商標法や不正競争防止法により、上記の様な信用は保護されているわけです。

  ただ、上記の様な信用は直接は目に見えませんから、これが財産的な価値があるのだ、と言われても、一般の方はピンと来ないと思います。

  もし、知的財産により安定した収入を得て行くのであれば、今日から信用は札束そのものなのだ、という様に考える様にして頂きたいと思います。

今日の弁理士業務

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  今日の弁理士業務

  午前中、お客さまと一緒に公証役場に出向き、証明書類の手続きを行なってきました。午後からは日本弁理士会の知的財産価値評価推進センターの会合に出席しました。

  会合では来年度の価値評価推進センター部員に、引き続き私が推薦されていることを知り、びっくりです。

  その後、霞ヶ関ビルで行われた新年賀詞交換会に出席してきました。

 特許庁長官、内閣官房、東京高裁判事の方々等、多くの人が参加して下さり、非常に盛況でした。

  小川特許庁長官と話した折に、「経産省に30年以上勤務してきたが、最近の知財に対する関心の盛り上がりはこれまで体験したことがない」との話を伺いました。

  会も終わり、たまたま一緒になった小川長官とエレベータで地上階まで一緒に降りてきて、解散、でした。

  明日からは、北海道からの要請で、知的財産のセミナーに講師として函館に行ってきます。今回のセミナーは複数の弁理士によるパネルディスカッションの形式です。

  スケジュールが詰まっていて、ゆっくり観光する時間を取ることができないことが残念です。また時間を見つけて改めてオフのときに行ってみたいと思います。  ブログは出張から帰ってきてから再会しますので、どうぞよろしくお願い致します。

ブランドとお金の関係

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 ブランドの何がお金に替わるの?

  ブランドを表すものとして、マークやらロゴ等があります。
 これらは商標と呼ばれています。
 金属でできたマークや、ペンキで描かれたロゴそのものに価値があるのではなくて、これらのマークやロゴの上に蓄積された信用に価値がある、と考えます。
 この「信用」こそがお金に替わる部分です。

  例えば、私が「有限会社ブティック平野」という会社を興して、バッグを作ったした、としましょう。

  仮に私が、新宿でブティックを開いてこのバッグに「ブティック平野」というマークを付けて販売しようとした、とします。

 ・・でも「ブティック平野」マークのバッグは全く売れませんでした。

  そこで今度は、「ブティック平野」のマークの替わりに、こっそりプラダのマークを私のバッグに貼ってみました。
  するとバッグは完売してしまいました。

  この場合、ブティック平野のマークの価値に比べて、プラダのマークの価値は遙かに大きいことが分かります。

  この価値は何なんだ?・・という疑問が沸きます。
 その価値は、プラダのマークに一体不可分になった「信用」である、と考える訳です。

  では、その信用はどこから来るのか?・・という疑問がさらに沸きます。
 その信用は、プラダのマークが、多くの人に現実に使用されてきたことにより蓄積されてきた、と考えるのです。
 多くの人に支持されているものは信用されている、というわけです。

  この信用が、金銭に置き換えることの可能な経済価値の根源となります。

ブランドについて

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  ブランドの何が大切?

  ブランドといえば、どの様なものを連想するでしょうか。時計であればロレックス、自動車であればベンツ、洋服であれば・・・  色々なものがありますよね。 この様なブランドを端的に表すものとして、「マーク」や「ロゴ」があると思います。

  この様な、「マーク」や「ロゴ」は「商標」と呼ばれています。
 この商標は、他の知的財産である発明、意匠(デザイン)等とは決定的に違っています。

  発明や意匠などの場合は、発明等そのものに価値があり、それを保護しようというところが出発点になるのですが、商標の場合は全く異なります。

  商標法の場合、商標(マークとか、ロゴとか)そのものには特に保護に値する価値はないことが前提になっています。

  商標法の場合は、その商標に蓄積した信用(専門的にはグッドウィルとか顧客吸引力とかと言います。)に価値があり、その信用を保護するという考え方を取ります。

  蓄積された信用が大きい商標には大きな保護が与えられ、信用が蓄積されていない商標はそもそも保護する必要がない、という考え方を取ります。

  「商標」そのものが保護対象ではなく、商標に蓄積した「信用」を保護するのが商標法です。この点は重要ですので、今覚えてしまいましょう。

特許権ライセンスの欠点

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  特許権ライセンスの欠点

  特許権ライセンスの欠点といえば、特許権が時間的に有限であることが挙げられます。

 出願から20年で特許権の存続期間は満了してしまいます。
 それ以上に昨今の技術進展は非常に速いので、苦労して開発した技術もあっという間に時代遅れになってしまいます。

  花が咲いてから枯れるまでの時間が短すぎるのです。
 この意味でも特許権のライセンスについてはタイミング(時期管理)が大切であることを先に指摘しておきました。

  特許発明の場合には、その技術を使う人が多くなればなるほど、その技術を用いて生産された製品の単価は減少する傾向にあります。

  一方、知的財産の中には使う人が多くなればなるほど、製品の単価が上昇する傾向にあるものがあります。  それは「ブランド」です。

  ブランドは一般的に不正競争防止法や商標法等で保護されます。

 次はブランドによりライセンス収入を得ていく話に移りたいと思います。

特許権をお金に換える

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  特許権をお金に換えるためには(2)

  ライセンス収入を得るためにはライセンシー(ライセンスを受ける人)を集めなくてはなりません。

  ライセンシーを集める手っ取り早い方法は、その特許権によりガンガン儲かることを実際に見せてあげることです。
 ライセンシーに対してお金儲けを実践して見せてあげることのできない特許権では、現実的にはライセンシーは集まりません。

  ライセンス収入を得ることができるかどうかの判断基準として、 「なにはともあれ自分で是非やってみたい。」・・と思えるかどうかを一つの判断基準として、一度考えて見ることをお奨めします。

       * * * * *

  カンの良い人であれば既に気が付いていると思うのですが、事業に新規に参入するには、人が儲けているのを確認した後に参入したのでは、実は遅いと思います。

  ところがライセンスを受ける側から見れば、実際に儲かるところを確認してからでないと特許権に関するライセンス契約を結ぶ気になれないのが人情だと思います。

 1.儲かりそうな特許権が得られた段階(他の人はライセンスの重要性に全く気が付いていない段階)

 2.実際にその特許権により儲かり始めた段階(他の人は、「あれっ」、と思っている段階)

 3.儲かることが知れ渡った段階(他の人が、ライセンスして下さいと群がる段階)

  上記の1と3との間には、必ずタイムラグが出ます。 このタイムラグを制圧しコントロールすることこそ、ライセンスにより収入を上げて行く上で重要なポイントになります。

 1の段階では、自身がその特許発明を実施してガンガン儲けると共に、来たるべき3の時点を見越してライセンスし易い環境を整えることに注力します。

 3の段階では、自身はもうその特許発明から離れて、別の発明の開発に取り組んでいる、というわけです。

  最初の特許発明の実施はライセンシーがやって下さいますので、もうご自身で実施する段階は終わっている、ということです。

  この様に、特許権によりライセンス収入を得て行くためには、時期のコントロールがとても重要になります。

特許権をお金に換える

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  特許権をお金に換えるためには

  私のところにはよく不動産投資を薦める電話が掛かってきます。 きっと皆さんのところにもよく掛かってくると思います。

  不動産業の方には悪いのですが、そんなに儲かる話であれば私みたいな者を誘う必要はないのではないか、と考えてしまいます。
ご自身で借金して不動産に投資して、ガンガンご自身でお金を儲けて頂ければ良いのに、と思います。

  皆さんもそう思いませんか?

  特許権をお金に換える点についても同じことだと思います。
 鉄則は一つ。

  「儲かる特許権は人には売らないし、貸さない。」

  まず、自分でガンガン稼ぎまくるのが鉄則です。
 その特許権が打ち出の小槌であるなら、まずは自分で壊れる位に振り続けるべきです。

 「そろそろこの特許権もシオドキかなぁ〜」・・と感じる頃、つまり収入が減少傾向になった頃に通常はライセンスに出す訳です。

1.まずは特許権を使って自分で儲けまくる。
2.時代の進展と共に、その特許発明の技術が時代遅れになってきて、その特許権を使っていては投資に対する回収効率が十分でなくなるときが来る。
3.そのときが来るちょっと前に、その特許権を使ってライセンスにより、さらに利潤を絞り取る。

  この1〜3が大切な基本です。
 この基本を押さえた上で、応用に行く訳です。

知的財産ライセンス
弁理士の平野泰弘です。
東京で新規に特許事務所を開設、こつこつがんばっています。特許、商標、知的財産の情報を発信しています。問い合わせはこちらから
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