■■ 知的財産ライセンス収入への道 ■■

 競業者同士の特許権の調整(2)

  先に説明した通り、ライバルメーカーの間には、外見的には平穏状態が保たれている様に見えます。
 しかし、一方が他方の特許権を侵害しているらしい、という状況が発生する場合もあります。

  この場合、侵害されている側は、もし相手の行為が侵害行為であるなら放置しておくことはできません。放置しておくと、知的財産の管理が甘い会社として会社自体が食い物にされる状況が広がるからです。

  一方、侵害しているとされる側は、自らの行為が侵害行為でないのであれば、自らに迫るいわれのない火の粉を振り払わなければなりません。

  通常は平穏状態が保たれているように見えるライバルメーカー同士ですが、一方が他方に不用意に警告状を送付すると、互いがそれぞれの正当性を明らかにしようとして、一気に戦争状態に突入することも起こり得ます。

 ですから、実際にアクションを起こす場合には問題の終結のさせ方についてよくシミュレーションしておく必要があります。

  実務上は、いきなり警告状を送りつけるのではなく、「うちはこの様な特許権を保有しております。もし必要があれば貴社にライセンスする準備がありますが、いかがでしょうか?」  等のオファーにより相手の出方をまずは打診してみるのが普通です。