■■ 知的財産ライセンス収入への道 ■■

  知的財産を活かす戦略がないと財産が目減りする

  知的財産は形のない財産ですので、管理が非常に難しい側面があります。

  商品等の有体財産の場合には、他人に持っていかれた場合には、「物がなくなる」ということにより被害の認識が可能なのですが、無体財産である知的財産は、他人に黙って持って行かれても、そのこと自体は直接は認識することができません。

  知的財産を持っている人のガードが甘い等の理由により、他人にその本人の知的財産を盗まれ放題にされたとしても、盗まれている本人がその事実に全く気が付いていない場合すらあり得るわけです。

  知的財産が貨幣価値と等価交換可能であるということに注意を払っていれば、こんなことを放置することはないと思います。

  商品を直接販売して現金を得るのは大変です。

 でもそうやって苦労して販売するうちに、ブランドが形成されていきます。単純に商品を販売している場合に加えて、うまくブランドをコントロールすることができれば、ブランドそのものが集客機能を発揮する様になります。ブランドによりさらに勝手にお客様が集まってくるという訳です。

  「あの店で買えば安心。」ということで、口コミになればさらに売り上げは勝手に増大して行きます。

  このときに、意識してブランドを形成し育てることを意図している東京太郎さんと、特にブランド形成を意識していない大阪花子さんでは、後々の収入に大きな差が出てきます。

  仮に東京太郎さんと、大阪花子さんが健康食品屋さんを営んでいたとしましょう。 東京太郎さんはいち早くブランドを形成し育てましたので、ブランドと共に「あの東京太郎さん」ということが人々の記憶に深く残り、リピーターも増えて行きます。

  ところが大阪花子さんの場合はブランド戦略を放置し、無策であったがために、大阪花子さんの店は、いつまでたっても数多くある町の健康食品屋さんのうちの一つのままです。

  自分の事業に対する信用もお金なのだ、ブランドは何をもにも代え難いお金そのものなのだ、ということに気が付いていないと、何年かお店を経営した後に数百万円、数千万円の売り上げの差が現実に現れてきます。そしてその差が現れる原因に全く思い至らない、ということになります。